原則を貫く

原則を貫くのは難しい。様々な柵がそれを邪魔をする。そうすると原則はなし崩しになり悪癖が蔓延ることになる。
苦渋の選択。日銀人事問題はそうなのかもしれない。適材適所の人間であっても原則を貫き通す為には諦めてもらうしかない。この時期にその場所にいた事の不運を嘆くしかない。これは事故なのだ。財務省から必ず一人は日銀ポストに着く事が既得権益になっている事実を一旦終了させるという決意なら他に選択肢はない。今回副総裁を総裁にしたのだから交換条件でこちらの希望を一つ叶えろという取引を蹴ったわけだ。それを飲んだら今までの人事拒否が茶番になってしまう。もし今回の人事案を飲んでいたら民主党はまた永遠野党の地位に甘んじなければならなかったろう。それ位の重要局面だったのだが気付いている人は少なかったようだ。