プチルネッサンス

最近新訳が出て古典が見直されていたり、表装を変えた人間失格がヒットしたり、なにも変わっていないのに時代的状況からか蟹工船がヒットしたりとか。新訳では村上春樹のキャッチャーインザライやギャツビー、カフカのものとかカラマーゾフの兄弟とか。これは余りにもまねっこだろうと批判された路上改めオンザロードまである。こういった古典見直しは翻訳界のGoogle的状況と無関係でないといったような事が聞こえてくる。つまりこれまで専門家しかアタッチできなかったソースが公開されていたりしてWeb2.0的状況で誰でもオープンに原文に触れる事ができ誰でも自由に翻訳できる状況にあったりとか。それの日本の古典がブームになるのと直接関係ないけど何か引っ張られているような状況はあるのだろう。いわば古典の見直し状況っていうやつ。翻訳は原作と時間的間隔があくので翻訳した時代に影響を受けている。それが原作の時代の違いもあるがそれを今の時代から俯瞰できるというのもある。単なる新作が生まれにくい状況というのもあるかもしれんが。だからリメイク流行。リメイクが悪いとは思わないけど根本的に作り直されないような筋さえもまるで違うようなものでなければほんの少しの手直しで綺麗に作り直しても意味ないな。