勝ったビンラデン、負けたブッシュ
殆ど今の世界の在りようを決めたという事ではビンラデンは神になったのかもしれない。世界を揺るがす今の大不況も9.11が始まりとなればそう考えてもおかしくない。9.11後の景気後退で米国は何とか景気を上向かせようとして低所得者向け住宅融資を始めた。それは最初うまく働いたがすぐに案件が底をつく。景気後退が再び起こるところをローン会社が無理やり無制限に貸し出しを始めてしまったのが今回の破綻の原因である。こう書くとローン会社が悪いようだがもちろんその責任はそれを監督する立場にあった政府の責任である。というか薄々分かっていたのに見逃していたというのが現状だろう。それはそれを止めれば景気後退は避けられないというのを知っていたからだ。こうしてずるずると偽りの景気拡大を続けみんながその恩恵に浴していた。しかしその歪はその分大きくなって現状の惨状を生んだのである。こう考えると米国の罪は相当大きい。しかしそれも9.11のダメージを認めたくなかった米国のプライドってやつか。やっぱビンラデンが破壊したものは見かけの建物だけじゃなくて世界の金融システムだったのね。その象徴として世界貿易センターだったのだから彼は世界を創った。
そうだ、賃金も変動相場制にすればいい
そうすれば派遣社員にしなくてもいいし、また派遣であっても切られることはなくなる。会社の業績が落ちればみんなでそれを受け止めることが大事さ。で家賃も不動産価格もローンの支払いも全て変動性にすれば誰も困らなくなる。そう大変な時はみんなで痛みを分かち合おうぜ。
最近の労働環境の考察
最近起こった動きとして
・企業側の雇用の縮小による内定の取り消しや派遣の打ち切り
・派遣労働者の雇用確保を主張するデモ
・労働組合の春闘の賃上げ決議
こうやって並べてみると労働組合いの異様な動きが浮いてくる。もはや労働組合は労働者の敵ではないのか。派遣労働者の苦境を省みず自分達の利益確保しか眼中にない。これはそのまま正社員の既得権死守でしかない。敵は普通のサラリーマンなのか。本来ならば社員達が自ら声を発して自分達の給与を差し出し派遣労働者に分配すべきではないのか。それがワークシェアリングの機運である。それもできなくて様子見をするばかりでなくあわよくば賃上げを期待するなんて何事だろうか。これこそ自分だけ良ければいいという昨今の心情が現れた実態ではないか。もはやここに来て日本社会は崩壊したと言ってもいいだろう。もう冷酷な殺人事件を非難する資格も無い。これは消極的な何もしない事で傍観者として殺人を犯す事に等しい。この事態を静観しているなんて最早人間ではない。だから企業が悪いなんて責任を擦り付けないで自分達の責任を自覚するべき、多分。
肩書き
この肩書きというのは日本では何よりも重要らしい。といっても世界でもどうなのか分かっていないが。そう思ったのはこの所のニュースでも必ず肩書きが付けられるからだ。例えばあの人は元社長という肩書きがずっと使われていた。一旦社長になると元社長という肩書きが永遠に使われるのか。で社長になった事が無い人は無職とか言われちゃうわけ。これって差別、いやこれを差別と感じるのは肩書きの重要性を認める立場に立っていないか。また派遣社員○○○○なんてのもある。わざわざ派遣社員と区別されちゃうわけ。単なる識別さ気にする事はないと言われればそうかもしれない。気にするというのは肩書きを大事にする心情を表していないか。気にすべきか気にしないべきかそれが問題だ。