カエサルの有名なエピソードとして

まだ無名時代に海賊に捕まって身代金を海賊がローマ政府に要求するわけだが、その金額が低いと文句を言って海賊に値上げさせたというウソかホントか分からないような話もあります。まぁ偉人伝ではよくある後付けの可能性もありますが。で、海賊が一つの職業として殆どルーチンワーク化していたわけで身代金も相場というのが確定していたわけでしょう。政府の役人や有名所の家人ならば人質として生きながられるわけですが普通の庶民はその場で殺されてしまうわけです。でもどっちみち殺されるならオレはどこどこ大臣だ。何々家の使用人とか言って生き延びようとするでしょう。結果問い合わせてみたら該当者はいないとか言われ、殺されたりしたかもしれないが、その中の何人かはウソから何とかで取引が成立して助かったかもしれません。まあ当時ウソかどうかの判断は服装で為されたでしょう。それほど昔は階級と服装は密接に結びついていたわけで、王様と乞食は単に変装ごっこだけの話ではない。カエサルも身なりと事情聴取で相場が判断されたわけだがプライドだけで安過ぎると言ったのか。自分はそれほどの人間であると自ら査定するのは難しい。高いほど成立願望が海賊側に高まるので身を守る戦術としての行使という浅ましい見方もできるが。まぁ、自分で自分の価値を知り抜いていた男と美しく纏めるのが無難だ。