「甘い生活」での主人公と父とのエピソード

堕落した生活の中に父とのエピソードが挿入される。そこで父は息子がローマでうまくやっている事を喜び、自分もローマを楽しむ。その中で子供の頃父が何時も出張で家にいなくて母が何時も嘆いていた事を思い出す。そこから子供の頃はお母さんの味方で、父に反発しうまくいってなかった事が暗示される。だからローマでの再会はやっと父と普通に話せる事を喜びお互い友達のように打ち解けるのですが。無理がたたった父は朝、気分が悪くなったと言い田舎に帰ると言い出す。もう一日一緒にいようという息子のいう事も聞かず帰っていく父。やっと分かり合えたと思ったのもつかの間、寂しげな年老いた父を見送る息子。少年の時の不在を埋めようとする思いとそれができない溝。