トイレットペーパー騒動があったとさ

先日オイルショック時のトイレットペーパー騒動を振り返る番組がNHKでされているのをチラッと見た。それは元通産省か何かの人がトイレットペーパー不足の原因を探るため製造会社に連絡を取ってみると製造量は減っていない事を知り、デマ、風評被害の心理パニックである事を知る。そこで解決策としてトラック一杯のトイレットペーパーをスーパーの駐車場に届けてデモンストレーション効果を狙うというものだった。風評には風評でという解決策は正しいのかもしれないけれど何か違和感が残った。
 この騒動を起こした責任はマスメディアにあるだろう。新聞やテレビによるスーパー特売の行列や奪い合いをセンセーションに映し出す映像。その事には触れずにトラック行進によるパニック解消だけの成果を自画自賛しているようにしか見えないのは私がひねくれているだけだろうか。ま、前後を見てなかったのでそういう視点もあったのかもしれないが。しかしその時の失敗をマスコミは本当に学んでいるのかとは思う。もう昔だから忘れたのかもしれないけど。昨今のJR西脱線、耐震偽造ライブドア問題にしても騒ぐだけ騒いで盛り立てるだけの報道にしか見えない。日本人の体質、野次馬根性の反映と言えばそうかもしれないけど、そこをちょっと待ったぁ、と制動をかけるのがマスコミの役割のはずなのに、そのはしゃぎぶりをブログや掲示板などで咎められているのが現状なのではなかろうか。末期症状といえばそれまでだけど真摯に受け止めよという言葉もむなし。襟を正せ、ちと違う。やる気があんのか。どうでもいい。