不完全のままで

三浦綾子さんが残した言葉

「九つまで満ち足りていて、十のうち一つだけしか不満がない時でさえ、人間はまずその不満を真っ先に口から出し、文句を言い続けるものなのだ。自分を顧みてつくづくそう思う。なぜわたしたちは不満を後まわしにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう」

昔は建築でもわざと余り困らない所の欠陥を残しておくという事が行われたという事を聞いたような気がした。人間は常に完全を求めるから不満が出る。無生物も完全にする事がなぜか災いをもたらすと考えてわざと不完全のままにする。迷信といえばそれまでだ。前にも書いたな。