堂々しているな蝉はその死にっぷり

生物は死に場所を求めて身を隠すなどと言いますが蝉はどうしてバタバタと路面に落ちているのだろう。普通虫の場合は鳥が餌として攫って行ってしまうのだろうが蝉は鳥も食わんのか。見るからにカサカサでスカスカそうで不味そうだ、が単に数が多すぎて回りきれないだけなのか。しかしその堂々とした死にっぷりは生なんてこんなに軽いものなんだよと人間をあざ笑っているかのように見てしまうのは私の問題か。精一杯鳴いて完全燃焼してあっけなく死んで行く蝉。何を隠れる必要がある、というかそこまで気が回らないというかその単細胞ぶりを愛すべき。蝉よ君はステキだ。人間は何ていやらしいんだ。