絵と本

絵の良い所は一瞬で見渡せる事である。絵を見るには0.1秒もあれば十分でそこが一文字ずつ読み込んでいって何日もかかる読書との大きな違いです。しかし逆に言えば絵は一瞬で勝負が決まってしまう世界でもあります。一目見てこれはダメだと評価されてしまうわけでそこが文学は評価するのも時間がかかる。また最初よく分からなかった本も二度目三度目読んで分かるようになるとか、しかしそれを言うと絵だって時間をおいてまた見ると印象が変わるというのはあるわけでその場合でも見るのは一瞬という特徴はそのままですが。もちろん絵だって細部にわたって綿密に調べるという行為が可能ですがそれは特殊な見方になるでしょう。この絵の特性、一瞬に伝わるイメージとは中々デジタル化しにくいものだと思われますが。文学から受ける全体の印象も共通点はあるでしょう。そこが芸術の核心と言ったりしますが。