「ウェブ時代をゆく」対「若者を見殺しにする国」

梅田望夫赤木智弘
楽観論対悲観論
自責性対他責性
今の日本を取り巻く状況の中で対照的な意見を見せる本。こうなった状況ではもう自分達ではどうにもならない戦争でも望むしかないという声にそんな事言うなよやり方次第でどうにでもなるのが世の中だよと言っているように見えない事も。元々この本は相対する訳でもなく最初から論点は違うのだが。方や日本のバブル崩壊後の構造不況のローカルな問題で方やインターネットが覆うグローバルな変革期の問題である。しかしこのネットによるグローバルな変革に日本が積極的に関与していればこのような長期の構造不況は避けられたのではないかという所にこの二つの論のリンクが生じる。いつの世も楽観論と悲観論のせめぎ合いじゃないのと言ってしまえばそうかもだけど。これはある意味、自民と民主の相違でもある。ある程度国が手助けをしてあげるべき、自主努力で困難に立ち向かうべき。それぞれの意見の後ろ盾となる論になりつつあるのかも。