マナー低下というけれど

何か変。確かにマナーは低下してると言えるだろう。でもそれがマナーかというものもある。一体何を持ってマナーと言うのか。その辺が入り交じって変化も考慮せず昔と変わったと言われても変わるのは当然、諸行無常だよ。携帯電話だって一昔前は無かったんだからマナーといっても確立してない部分もある。みんな昭和幻想を抱き過ぎてないか。夕日が丘三丁目のように美しい昭和だけだったわけではない。実はこんなに酷かった昭和三十年代じゃないけれど好悪入り交じっていたのが現実だ。
 また人がそういう事に敏感になっているとも言える。昔は誰もマナーなんて言い出さなかったとも言える。もちろんそういう人が少なかったからとも言える。これじゃ鶏卵じゃないけれど。社会で当然求められる基準が無くなったとも言える。結局合意できる最低ラインが法律まで行ってしまうと何でも法規制に頼らなければならなくなる。これはある意味広い考えを導入すれば当然の結果だ。様々の考えを受け入れればそれまでの当然は受け入れられなくなる。現代では同時に今までの常識を疑う事が求められているのだから。それが企業活動としても推奨される。ならば今までのマナーも見直されなければならない。
 例えばマナー低下に歩き煙草が入っていたけど、これなんか昔はみんな当然にしていたわけで、法規制が始まってみんなの目が厳しくなったからだろう。当然する人は少なくなっているのにだから余計目立つ。だからマナー低下と言われてしまう。凶悪事件も同じ感じ。昔はもっと沢山あったのに現象が少なくなると余計目立つ。そして近年の凶悪事件の頻発とか言われてしまう。変わったのは感じる人間の方なのに。