老人の再定義

年金問題に揺れる日本である。老人が増えたから年金が回らないという話がある。だが老人とはそもそも何だろうか。ある一定の歳を越えたら老人という見方がおかしいのではないか。昔は人間50年とか云われた位だから当然50歳は老人だったろう。つまり近年でも70、80くらいまで生きる人間は珍しかったから年金なんて幾らでも払えたのである。それが皆が出来るようになったから全員がもらえるかと言えば世の中そんなに甘くはないのである。的中者が多くなれば配当金が下がるのが世の定めである。そもそも老人とは苦難な厳しい人生を生き残ってきた数少ない人々を指す。その為の褒美のようなもの。当然まだまだ多くの人々が生き残っていては老人の称号は与えられないのである。
 つまり例えば人口構成比の高齢側の3%を老人と呼べば良いのである。そうすれば平均年齢が変動してもそれを支える側の比率も変わらないので年金は将来に渡って安定的に支給される。そうなると支給までの年齢が上がってしまうがそれだけ元気な高齢者も多いのだから高齢になっても働ける社会、それを可能にする労働環境ををつくる。今までに無い様々な仕事が創設されること。今の社会で困った事、あったらいいなをどんどん事業化していく事が必要なのだ。今まで無かった事を仕事にしていく。それが今一番求められる事。