今から見るとクロサワ映画も学芸会に毛が生えた程度だな

今のように全てがプロ化集団する前のクロサワ組が作った手作り映画という気がする。モノクロ時代の映画は本当にそういった感じ。特に既成の物語を嫌ったものだから作りながら試行錯誤でだから完成度が低いように見えるのか。無理目の展開、無理目の演出。今見るとこれは無いんじゃないのなんて所は沢山ある。用心棒だって八州回りをもてなしている所のシーンがあるがいくら日本家屋が開けっぴろげだってオープンセットじゃないんだからあそこまで丸見えになるわけないだろう。まさに映画の為の映画の絵作りなんだな。天国と地獄も象徴的な対比の見せ方で極端な演出が見える。短期間に見ているせいもあるけど毎度おなじみの顔ぶれっていうのもね。水戸黄門もこんな苦労あったのねと思ってしまう(東野英治郎