アフォーダンスという幻想

アフォーダンスとは - はてなキーワード

アフォーダンスインターフェイスの設計に生かすことによって,よいデザインの道具を作ることが出来る。
 例えば,今目の前に椅子が置いてあるとする.このときこの椅子は特に「座れ」と字が書いていないのにもかかわらず,この椅子は座れるものだと分かる。これはこの椅子自身が「座る」ことをアフォードしているからである。
 アフォーダンスは,物をどう取り扱ったらいいかについての強い手がかりを示してくれる。(略)説明のラベルなどなくてもすぐ分かる。しかし,単純なものでも説明がいるような道具があるとするなら,これは,よいインターフェイスを持った道具ではないのだ。アフォーダンス理論についてより

しかし椅子というのも教育、経験の結果、椅子は座るものという知識が前提になってないか。椅子というものが存在しない世界からやって来た住人にはそれをどのように扱っていいのか分からない。形が操作を思いつかせるなんて幻想ではないのか。ただそれはこれまでの経験や過去の事例から、昔ヒットした機械はこうやったからそれを引き継いでいるに過ぎない。大流行して経験してしまった後ではその経験を無視して設計する事なんか不可能だ。そういう意味で私たちは歴史から束縛されている。