ストーリーは道化回し

物語にとってストーリーは重要と見られるが必ずしもそうではない。主客とみて客になるときもある。ストーリーが生命線の推理小説だってその世界で繰り広げられるその世界に入り込める事が主だったりする場合もあるだろう。その大富豪の暮らしが描かれている世界で縦横無尽に活躍するとか世界のあちこちで繰り広げられる冒険活劇とか。そう見ると推理小説ってやはりストーリーは二の次なのか。ストーリーなんて適当にくっつけておけばいいんだ、読者は主人公の活躍が見たいんだから辻褄を合わせるだけを注意を払っていればいい。
 でももちろんストーリーだって奇想天外摩訶不思議の方が受けがいいわけでその辺の兼ね合いは作者の力量に任せられる。でそのストーリーがほぼ出尽くしてしまったのではと見られる昨今。もちろん新手のアイテムを用意すれば目先は変わるがその本筋は昔ながらの中華そば、昔の名前ででています。で、平凡の頭脳ならまともにストーリーを組み立てるより行き当たりばったりで出たとこ勝負の方が面白い話が書けるだろうと最近では結構結末が判らないまま、または着地点はだいたいこの辺と目指しながら適当に筆を進めていく事が多いらしい。